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Column

新規事業向け営業代行の比較——PMF前の検証フェーズで選ぶ会社【2026年版】

新規事業をPMF(プロダクトマーケットフィット)前の検証フェーズで営業代行に依頼するとき、選ぶ基準は「実績社数」でも「知名度」でもありません。 検証フェーズはターゲットも訴求も確定していない前提で動くため、小さく始められるか、反応データが取れるか、当たりが外れたときに条件を変えながら回せるかが成否を分けます。この点は資金効率を軸にするスタートアップ企業向けの選び方(スタートアップ向け営業代行の比較)とも重なりますが、検証フェーズでは「止められるか」だけでなく「何が分かるか」まで問われる点が異なります。

この記事では検証フェーズに絞った評価軸を先に示したうえで、料金体系の異なる5社を各社の公開情報に基づいて比較します。なお、後述するクイックセールスは当社(紅JAPAN株式会社)が運営するサービスです。他社については各社公式サイトで確認できた情報のみを掲載し、確認できなかった項目は「非公開」「確認できず」と記載しています。

評価軸:PMF前は「量」より「小さく回せて、何が分かるか」で選ぶ

検証フェーズ特有の観点は次の5点です。

  1. スモールスタートできるか——最低契約期間・最低発注件数が小さいほど、外れたときの損失が小さい
  2. 料金体系が変動費か固定費か——成果報酬型は支出が成果と連動する。固定報酬型は検証量を担保できる代わりに、成果ゼロでも支払いが発生する
  3. 反応データが取れるか——アポ獲得数だけでなく、業界・役職・訴求別の反応率や断り理由まで記録・報告されるか
  4. ターゲット・訴求の変更に柔軟か——検証中に仮説を入れ替える前提のため、リスト・スクリプトの作り直しに追加費用がかかるか
  5. 新規事業向けの位置づけが明確か——一般的な営業代行の一メニューなのか、検証フェーズ専用の設計があるか

主要サービス比較表

サービス/運営会社料金体系初期費用・最低契約期間検証フェーズ向けの特徴新規事業特化の訴求
クイックセールス(紅JAPAN株式会社)完全成果報酬型承認アポ1件20,000円〜・初期費用0円・月額固定費0円・契約縛りなし却下されたアポは課金対象外。業界・役職・訴求パターン別の反応率をレポート化「短期集中アウトバウンド」メニューで新規事業の市場検証に対応と明記
IB式営業代行(株式会社アイランド・ブレイン)完全成果報酬型商談1件20,000円(税別)・初期費用無料・最低商談件数1件から最低1件から発注でき、小さく試せる新規事業・スタートアップ向けの専用メニューは確認できず
Sales and Innovation Japan Inc.月額固定報酬制初期費用の記載なし・目安3ヶ月で約350万円営業戦略・エリア戦略の策定からレポーティングまで一貫支援。リーン手法で戦略を継続修正「新規事業の成功確率を少しでも上げるために主に営業面からの支援を実施します」と明記
株式会社リベラルハーツ月額固定報酬制月額20万円〜・1ヶ月単位で利用可「仮説検証から売上創出までワンストップ対応」「新規事業フェーズでは、短期間での市場テストや仮説検証を行いながら効率的な顧客獲得を実現」と明記
ケンショウ(ゼロシード株式会社)個別見積り(金額非公開)稼働開始まで費用0円・1ヶ月〜のスモールスタート可テストマーケティングと営業代行を組み合わせ、勝ちパターンの発見・定着化まで対応「新規事業新商品のテストマーケティング」を前面に掲げる専門サービス

料金体系を非公開にしていること自体は良し悪しを意味しません。ただし発注側の実務としては、問い合わせ前に検証の総予算が読めないというコストは発生します。

完全成果報酬型:反応が読めない段階で支出リスクを持ちたくない場合

検証の初期段階で最も相性がよいのは完全成果報酬型です。反応が読めない状態で固定費を払う必要がなく、支出は成果に連動します。

クイックセールス(紅JAPAN株式会社)

クイックセールスは当社(紅JAPAN株式会社)が運営するサービスです。承認アポ1件20,000円〜の完全成果報酬型で、初期費用0円・月額固定費0円・契約縛りなしで運用しています。「短期集中アウトバウンド」というメニューで、1〜2ヶ月の期間で新規事業の市場検証に対応し、複数の訴求パターンを並行して法人へ接触。業界・役職・訴求ごとの反応率をレポート化するほか、アポ獲得に加えて断られた理由・競合サービスの利用状況・価格提示時の反応まで市場反応データとして納品します。獲得したアポは発注側が承認・却下でき、却下されたアポは課金対象外です。検証フェーズはターゲット条件が固まりきっていないことが多いため、条件に合わないアポの費用を負担せずに済む設計にしています。

IB式営業代行(株式会社アイランド・ブレイン)

商談1件20,000円(税別)の完全成果報酬型で、公式サイトには「月額固定費用は一切必要ありません」と明記されています。最低商談件数1件からの発注に対応しており、小さく試すことが可能です(参照:料金ページ、2026年8月24日確認)。ただし、新規事業やスタートアップを対象とした専用メニュー・訴求文言は公式サイト上で確認できませんでした。一般的な条件のまま検証フェーズにも使える、という位置づけです。

月額固定報酬型:検証量を担保しながら戦略設計まで任せたい場合

固定費が発生する代わりに、営業戦略の策定やレポーティングなど、アポ件数に載らない活動まで依頼できます。

Sales and Innovation Japan Inc.

新規事業立ち上げ支援に特化した営業代行サービスです。公式サイトでは「完全成果報酬を含む成果報酬での新規事業立ち上げのお手伝いは行っておりません」と明記されており、料金体系は月額固定報酬制です。マニュアル電子化サービスの立ち上げ支援を例に、3ヶ月間で約350万円という金額例が掲載されています。業務範囲は営業戦略・エリア戦略の策定、リストアップ、トークスクリプト作成、テレアポ、訪問営業代行、提案資料作成、レポーティングまで含み、「新規事業の成功確率を少しでも上げるために主に営業面からの支援を実施します」と訴求しています(参照:サービスページ、2026年8月24日確認)。初期費用の記載や最低契約期間の明記は確認できませんでした。

株式会社リベラルハーツ

新規事業立ち上げに特化したページを公式サイトに設けています。料金は「月額20万円から、1ヶ月単位での利用が可能」と明記されており、月額固定報酬制ながら短期での切り上げがしやすい設計です。「仮説検証から売上創出までワンストップ対応」を掲げ、「特に新規事業フェーズでは、短期間での市場テストや仮説検証を行いながら、効率的な顧客獲得を実現」すると訴求しています。営業経験3年以上の担当者が対応し、創業4年で150社以上の支援実績を公開しています(参照:新規事業立ち上げに強い営業代行会社、2026年8月24日確認)。料金体系の内訳(固定報酬か成果報酬併用か)の詳細までは公式サイト上に明記がありません。

テストマーケティング特化型:検証そのものをメニュー化している会社

営業代行というより、検証設計そのものをサービス化しているタイプです。

ケンショウ(ゼロシード株式会社)

「新規事業新商品のテストマーケティング」を前面に掲げるサービスです。公式サイトでは「新商品・サービスのリリース前にリスクを軽減するため、地域や期間などを限定して告知・販売し、消費者の反応を実験する」と説明されており、「稼働開始まで費用0円」「1ヶ月〜のスモールスタートが可能」と明記されています。継続率92.4%を公開していますが、成果報酬単価や月額料金といった具体的な金額は公式サイト上に記載がなく、問い合わせが必要です(参照:ケンショウ、2026年8月24日確認)。営業代行とテストマーケティングを組み合わせたい場合の選択肢になります。テストマーケティング専業の会社をさらに比較したい場合は、テストマーケティング代行の比較もあわせてご覧ください。

検証フェーズで陥りやすい3つの判断ミス

①最初から量を発注する——誰に何が刺さるか未確定の段階で大量にアプローチすると、リストと訴求を焼くだけになります。小さく回して仮説を確かめ、当たりが見えてから量を増やす方が結果的に早く進みます。検証の設計手順は新規事業の市場検証を営業で行う方法で解説しています。

②反応データの記録項目を発注前に決めない——アポ獲得数だけを見ていると、「なぜ取れなかったか」という検証の本体を取り逃します。契約前に、業界・役職別の反応率や断り理由まで記録・報告されるかを確認してください。

③ターゲット変更のたびに追加費用が発生する契約を結ぶ——PMF前は数週間単位でターゲット仮説が変わることも珍しくありません。リスト・スクリプトの作り直しにかかる費用と時間を事前に確認しておくと、仮説の入れ替えが遅れずに済みます。

選び方まとめ

  • 反応が読めない段階で支出リスクを持ちたくない——完全成果報酬型(クイックセールス、IB式営業代行)
  • 戦略設計からレポーティングまで一貫して任せたい——月額固定報酬型で新規事業を明示している会社(Sales and Innovation Japan、リベラルハーツ)
  • 検証設計そのものをメニューとして依頼したい——テストマーケティング特化型(ケンショウ)

いずれの場合も、契約前に確認すべきは料金の絶対額ではなく、①最低契約期間・最低発注件数、②反応データの記録・報告範囲、③ターゲット変更時の追加費用、④成果ゼロ時の支払い有無——の4点です。契約前の確認項目全般は営業代行会社の選び方チェックリストも参考にしてください。

よくある質問

PMF前の検証フェーズでは、成果報酬型と固定報酬型のどちらを選ぶべきですか?

反応がまったく読めない最初の検証では、支出が成果に連動する完全成果報酬型からリスクを抑えて始めるのが定石です。一方で、営業戦略の設計やターゲットの絞り込みそのものから相談したい場合は、固定報酬型で戦略立案まで含む会社の方が合うこともあります。まず1〜2ヶ月の小さな検証を成果報酬型で回し、方向性が見えてから固定報酬型で量を増やすという段階的な使い分けも可能です。

検証フェーズで、営業代行会社に何を報告してもらうべきですか?

アポ獲得数だけでなく、業界・役職別の反応率、訴求パターンごとの反応差、断られた理由、競合サービスの利用状況までを記録・報告してもらうことをおすすめします。アポが取れなかった接触にこそ市場の反応データが含まれており、次の仮説設計の材料になります。契約前に、どこまでの項目を記録・報告してもらえるか確認してください。

検証の結果、需要がないと分かった場合はどうすればいいですか?

それも検証の成果です。契約縛りのない完全成果報酬型や、1ヶ月単位で利用できる会社を選んでおけば、需要がないと分かった時点で契約を終了しても損失を最小化できます。固定費(採用や長期契約)ではなく変動費・短期契約で検証する意義は、まさに撤退判断のコストを抑えられる点にあります。

掲載情報は2026年8月24日時点の各社公開情報に基づきます。公開されていない料金・条件は「非公開」「確認できず」と記載しており、最新の条件は各社へ直接ご確認ください。

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