インサイドセールス代行を比較するときは、まず「業務範囲」と「料金体系」の2軸でタイプ分けするのが近道です。 業務範囲は大きく、既存リードに対応する「SDR型」、新規リストへゼロからアプローチする「BDR型」、商談実施まで請け負う「商談実施型」に分かれます。料金体系は「月額固定」「成果報酬」「複合型」の3種類です。この組み合わせによって、向いている企業の状態(リードの有無、営業プロセスの成熟度)がまったく変わるため、会社名を比較する前にこの2軸で自社に必要なタイプを絞り込むことが重要です。
この記事では業務範囲と料金体系のそれぞれをタイプ別に整理し、自社がどのタイプを選ぶべきかの判断基準を解説します。
業務範囲タイプ別比較表
| タイプ | 業務内容 | 必要な前提 | 向いている企業 |
|---|---|---|---|
| SDR型(反響対応型) | 資料請求・問い合わせ・展示会名刺など既存リードへの追客・ナーチャリング・アポ設定 | ある程度の量のリードが既に存在する | マーケティング活動でリードは溜まっているが追客が追いつかない企業 |
| BDR型(新規開拓型) | ターゲットリストの作成・新規架電やメールでのアプローチからのアポ設定 | リードがない、またはリストを新たに作る前提 | 新規市場・新規セグメントを開拓したい企業、リードの母数がまだ少ない企業 |
| 商談実施型 | アポ設定に加え、初回商談(ヒアリング・提案)まで代行が実施 | 商談トークやヒアリング項目を代行側に渡せる/営業リソースが商談まで手が回らない | 商談化以降の社内工数を最小化したい企業、営業人員が実質いない企業 |
料金体系タイプ別比較表
| 料金体系 | 費用の目安 | 発生条件 | 成果ゼロ時の支払い | 向いている企業 |
|---|---|---|---|---|
| 月額固定型 | 月額30万〜70万円程度(体制規模により変動) | 契約期間(月単位) | 満額発生 | 架電・追客の母数を安定的に確保したい、長期運用を前提にできる企業 |
| 成果報酬型 | アポ1件1.5万〜4万円程度 | アポ獲得件数(承認制の場合は承認件数) | 0円 | 初めて代行を使う企業、費用対効果を厳密に管理したい企業、リストやトークの検証段階にある企業 |
| 複合型 | 月額数万〜数十万円の低め固定費+成果報酬 | 契約期間+成果件数の両方 | 固定費のみ発生(成果報酬分は0円) | ある程度の運用体制は欲しいが、費用は変動部分でも抑えたい企業 |
業務範囲で見るべきポイント:「リードの有無」が最初の分岐点
インサイドセールス代行を検討する企業が最初につまずきやすいのが、「うちに必要なのはSDR型かBDR型か」という判断です。ここは自社の現状を見れば比較的明確に切り分けられます。
手元にリードが一定数あるならSDR型です。 展示会の名刺、資料請求、ウェビナー参加者など、接点はあるが追客が追いついていないリードを溜め込んでいる企業は少なくありません。この場合、必要なのは新規開拓力ではなく、リードを取りこぼさずに温め、商談化まで持っていく体制です。SDR型の代行はナーチャリングのシナリオ設計や、リードスコアリングに基づく優先順位付けを含むサービスが多く、既存資産の回収に強みがあります。
リードがない、または新しい市場を開拓したいならBDR型です。 ターゲット企業リストの作成から始まり、架電・メールなどのアプローチでゼロから接点を作ります。新規事業の立ち上げ期や、既存顧客層とは異なるセグメントへの展開時に有効です。ただしBDR型は反応率が読みにくいぶん、成果報酬型との組み合わせで検証コストを抑える選び方が合理的です。
商談実施まで頼みたい場合は、対応可能な代行会社が限られる点に注意してください。 アポ設定までは委託できても、初回商談の実施は自社の営業担当が行う代行会社が大半です。商談実施型を求める場合は、契約前に「どこまでの提案・ヒアリングを代行側のトークスクリプトでカバーできるか」をすり合わせておく必要があります。自社の商材理解が浅いまま商談を任せると、かえって商談の質が落ちるリスクもあるため、この型を選ぶ際は特に丁寧なオンボーディングを行う会社かどうかを見極めてください。
料金体系で見るべきポイント:「営業プロセスの成熟度」で判断する
料金体系の選び方は、業務範囲以上に「自社の営業プロセスがどれだけ確立されているか」に左右されます。
営業プロセスが未確立、またはこれから検証する段階なら成果報酬型が安全です。 ターゲットの反応率もトークの精度も見えていない段階で月額固定型を契約すると、成果が出ないまま固定費だけが積み上がるリスクがあります。成果報酬型であればゼロ件のときはゼロ円のため、検証コストを実質的に変動費化できます。
営業プロセスが確立していて、母数を安定的に確保したいなら月額固定型が向きます。 ターゲットの反応率がある程度予測でき、専任チームによる継続運用でアポ数を積み上げたいフェーズでは、固定費の中で運用の自由度(架電数の調整、トークの改善サイクルなど)が確保しやすい月額固定型のほうが合理的な場合があります。
両者の中間、つまり「ある程度の運用体制は欲しいが、費用の変動部分は抑えたい」場合は複合型を検討してください。 低めの固定費で最低限の運用体制を確保しつつ、成果に応じた報酬を上乗せする設計です。ただし固定費部分の金額と、そこに何が含まれるか(架電数の下限、リスト作成の範囲など)は会社によって差が大きいため、契約前の確認が欠かせません。
料金体系を比較する際に単価の高低だけで判断しないほうがよい理由は、営業代行会社の選び方チェックリストでも解説した通りです。「成果が出なかったときに誰が損をするか」という視点は、インサイドセールス代行でも同様に当てはまります。
自社に合うタイプの見極め方:2つの質問で絞り込む
タイプ数が多く迷いやすいため、次の2つの質問に答えるだけで大まかな方向性が定まります。
- リードは既にあるか、これから作るか → あるならSDR型、ないならBDR型
- 営業プロセス(ターゲット・トーク・反応率)は確立しているか、検証段階か → 確立していれば月額固定型または複合型、検証段階なら成果報酬型
たとえば「展示会で名刺は集めたが追客できていない、かつ費用対効果をまず確かめたい」企業であれば、SDR型×成果報酬型の組み合わせが候補になります。逆に「新規事業で市場もトークも手探り」という企業であれば、BDR型×成果報酬型からスタートし、反応率が見えてきた段階で複合型・月額固定型への切り替えを検討する、という段階的な進め方が現実的です。
なお、テレアポ代行との違いや隣接領域の比較はテレアポ代行会社の比較——料金体系別の選び方、営業代行全体を業務委託・派遣まで含めて比較したい場合は営業代行と営業派遣の比較もあわせてご確認ください。
成果報酬型のインサイドセールス代行を検討する場合
クイックセールスは当社(紅JAPAN株式会社)が運営するサービスです。 完全成果報酬型(承認アポ1件20,000円〜・初期費用0円・月額固定費0円・契約縛りなし)で運用しており、発注側が承認したアポのみが課金対象になります。リストの有無を問わず新規開拓(BDR型)にも対応でき、契約から最短3営業日で稼働するため、営業プロセスの検証段階にある企業やリードがまだ少ない企業でも、固定費を抱えずに立ち上げることができます。
掲載情報は2026年7月23日時点の一般的な市場情報に基づきます。
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