紅JAPAN株式会社

Column

EC・D2C業界に強い営業代行の比較——卸・法人販路の開拓

EC・D2Cブランドが「卸先・小売店・法人チャネルの新規開拓」を営業代行に任せる場合、「EC・D2C業界に強い」という表記だけで判断すると失敗します。 同じ「D2C業界特化」を掲げるサービスでも、対象が自社ECの既存顧客(休眠掘り起こし・アップセル)なのか、卸先やスパ・サロンなど法人チャネルへの新規開拓なのかで、必要な実績もアプローチもまったく異なるためです。

この記事では、EC・D2C業界に関連する実績を公式サイトに公開している営業代行会社4社を、業界実績・料金体系・アポの質の担保の3軸で比較します。なお、後述するクイックセールスは当社(紅JAPAN株式会社)が運営するサービスです。

比較の評価軸

  1. 業界実績——EC・D2Cブランドの卸先・法人チャネル開拓、または関連業種(化粧品メーカー等)での支援実績を具体的に確認できるか
  2. 料金体系——完全成果報酬型か固定報酬型か、初期費用の有無、契約の縛り
  3. アポの質の担保——アポ・商談の承認の仕組みや品質担保の体制があるか

EC・D2C業界に関連する実績を公開する営業代行4社比較表

会社名業界実績料金体系アポの質の担保
クイックセールス(紅JAPAN)EC・D2C業界向けの支援事例は公式サイト上で確認できず完全成果報酬型・承認アポ1件20,000円〜、初期費用0円・契約縛りなし承認・却下の仕組み、却下アポは課金対象外、最短3営業日稼働
株式会社セレブリックスD2Cブランド「Cycle.me」を展開する株式会社ドットミーの販路開拓代行事例を公開(スパ・サロン・ジム等へのアウトバウンド、約2ヶ月)要問い合わせ(公式サイト上に金額の明記なし)顧客の声(VOC)を収集しトークスクリプト・販促コンテンツに反映する仕組み
株式会社soraプロジェクト「D2C業界特化アウトバウンド」を提供、ただし対象は既存顧客向け(休眠掘り起こし・アップ/クロスセル・カゴ落ちフォロー)固定費のみ・完全成果報酬・固定費+成果報酬の3プラン、金額は要問い合わせ週単位でのKPI(成果率・時間あたりコール数)追跡・PDCA運用
日本営業代行株式会社実績業種一覧に「化粧品メーカー」「OEM製造会社」「大手飲料メーカー」を明記。具体的な卸先開拓事例の詳細は非公開固定報酬型のみ・新規開拓営業代行35,200円(税込)〜/人日、初期費用不要、1日単位も可品質担保の具体的な仕組みは公式サイト上で確認できず

※掲載情報は2026年9月4日時点で各社公式サイトに公開されていた内容を確認したものです。料金は案件条件により変動するため、実際の金額は各社へ直接ご確認ください。

各社の詳細

クイックセールス(紅JAPAN株式会社)

クイックセールスは当社(紅JAPAN株式会社)が運営するサービスです。支援実績ページを確認した範囲では、EC・D2C業界向けの支援事例は公式サイト上で確認できませんでした。業種を問わない完全成果報酬型のテレアポ・フォーム営業代行で、承認アポ1件20,000円〜、初期費用0円・月額固定費0円・契約縛りなし(1ヶ月更新)です。発注側が獲得アポを承認・却下でき、却下されたアポは課金対象外で、最短3営業日で稼働できます。EC・D2C業界での実績を重視する場合は、下記の他社と比較したうえで判断してください。

株式会社セレブリックス

営業代行・コンサルティングを専業とする会社です。事例ページでは、三井物産発のD2Cブランド「Cycle.me」(栄養補給商品)を展開する株式会社ドットミーへの「販路開拓代行」支援を公開しています。内容は、朝・昼・夜の時間帯に合わせた栄養提案商材(スティックゼリー等)について、電話によるアウトバウンド営業でスパ・サロン・ジムなど複数の法人チャネルへアプローチしたというもので、支援期間は約2ヶ月です。事例ページに売上・契約数などの数値実績は記載されていませんが、「注力すべきチャネルがより明確になった」「チャネルごとの有効なアプローチ方法の理解が深まった」という定性的な成果と、顧客の声(VOC)を収集してトークスクリプトや販促コンテンツの改善に活用した点が明記されています。料金は、サービスページ上に「料金の目安は公開しておりません」と明記されており、支援内容・支援期間・稼働人数等に応じて個別見積もりとなるため要問い合わせです。

株式会社soraプロジェクト

インサイドセールス代行・テレアポ代行を手がける会社で、サービスの一つとして「D2C業界特化アウトバウンド」を提供しています。公式サービスページを確認すると、このサービスは休眠顧客リストへの再購入提案(休眠コール)、既存優良顧客への新商品案内(アップ・クロスセルコール)、購入意欲の高い見込み客へのカゴ落ちフォローアップコールという3つのコール戦略が中心で、対象は自社ECサイトの既存顧客であり、卸先や小売店といった法人チャネルの新規開拓を対象とするものではありません。「D2C業界特化」という名称だけで卸・法人販路開拓を期待すると目的が一致しない可能性があるため注意が必要です。料金は固定費のみ・完全成果報酬・固定費+成果報酬の3プランを用意していますが、具体的な金額は公式サイト上に明記がなく要問い合わせです。品質担保については、スタッフごとの成果率・1時間あたりコール数を週単位で追跡し改善するPDCA運用の体制を公式サイト上で確認できました。

日本営業代行株式会社

1日単位での単発利用にも対応する営業代行会社です。トップページの実績業種一覧に「化粧品メーカー」「OEM製造会社」「大手飲料メーカー」を明記しており、EC・D2Cブランドと親和性の高い業種への対応実績があることは確認できます。ただし、具体的にどのような卸先・チャネルを開拓したかという事例の詳細(受注金額・支援期間・成果数値)は公式サイト上では公開されていませんでした。業種一覧への記載はあるものの、EC・D2Cの卸・法人販路開拓に特化した実績とまでは言えない点に注意してください。料金は固定報酬型のみで成果報酬の取り扱いはなく、新規開拓営業代行は1人日35,200円(税込)〜、初期費用不要で1日だけの単発利用も可能です。アポ・商談の質を担保する具体的な仕組みは公式サイト上では確認できませんでした。

卸・法人販路開拓で何を確認すべきか

EC・D2Cブランドが営業代行を検討する目的は、大きく「①自社ECサイトの既存顧客への追加提案(休眠掘り起こし・アップセル)」と「②卸先・小売店・スパ/サロンなど法人チャネルへの新規開拓」の2つに分かれます。soraプロジェクトの「D2C業界特化アウトバウンド」のように、名称に「D2C業界特化」とあっても実態は①の既存顧客向け施策であるケースがあるため、自社が求めているのがどちらの目的かを先に整理し、その目的に合致する実績があるかを個別に確認することが重要です。

②の卸・法人販路開拓を求める場合、今回確認した中で最も具体的な事例を公開していたのはセレブリックスで、D2Cブランドからスパ・サロン・ジムへのアウトバウンド営業という、卸・法人チャネル開拓に近い実例を確認できました。ただし料金は非公開のため、依頼前に見積もりを取って自社の予算感と合うか確認してください。

いずれの会社を選ぶ場合も、料金体系が自社のリスク許容度に合うか(成果ゼロ時の負担は完全成果報酬型・固定報酬型で異なります)、アポ・商談の承認や品質担保の仕組みがあるかは共通の確認事項です。評価軸の考え方は営業代行会社の選び方チェックリスト、単価相場は成果報酬アポ獲得の単価比較、業界横断の比較は営業代行のおすすめ比較【総合版】にまとめています。

まとめ

  • EC・D2C業界の営業代行は「D2C業界特化」という表記だけで選ぶと、既存顧客向け施策(休眠掘り起こし・アップセル)と卸・法人チャネルの新規開拓という目的のミスマッチが起きやすい
  • soraプロジェクトの「D2C業界特化アウトバウンド」は既存顧客向けが対象で、卸・法人販路開拓とは目的が異なる
  • 卸・法人販路開拓に近い具体的な事例を公開していたのはセレブリックス(D2Cブランド「Cycle.me」からスパ・サロン・ジムへのアウトバウンド営業)
  • 日本営業代行株式会社は実績業種一覧に「化粧品メーカー」等を明記しているが、卸先開拓の事例詳細は非公開
  • クイックセールスを含む今回比較した4社のうち、EC・D2C業界向けの支援事例を公式サイトに公開していたのはセレブリックス1社のみ
  • いずれの会社も、自社が求める目的(既存顧客向けか法人チャネル開拓か)に合う実績かを個別に確認してから依頼するのが安全

よくある質問

「D2C業界特化」と書かれている営業代行会社なら、卸先・小売店の新規開拓も任せられますか?

一概には言えません。今回確認したsoraプロジェクトの「D2C業界特化アウトバウンド」は、自社ECサイトの既存顧客への休眠掘り起こしやアップセルが対象で、卸先・小売店への新規開拓とは目的が異なります。「D2C業界特化」という表記だけで判断せず、対象が既存顧客なのか新規の法人チャネルなのかをサービス内容の原文で確認してください。

EC・D2Cブランドが卸先・小売店への営業代行を探す場合、何を基準に選べばいいですか?

まず自社が求めているのが既存顧客への追加提案なのか、卸先・小売店・スパ/サロンなど新規の法人チャネル開拓なのかを整理してください。そのうえで、今回確認した中では、法人チャネルへのアウトバウンド事例を具体的に公開しているセレブリックスが候補になります。料金は非公開のため、見積もり時に自社の商材・チャネルでの実績有無をあわせて確認することをおすすめします。

EC・D2C業界に特化した実績を公開している会社が少ないのはなぜですか?

営業代行業界全体として、IT・SaaS・人材業界向けの実績公開は多い一方、EC・D2Cの卸・法人販路開拓に特化した事例を具体的な数値付きで公開している会社は、今回確認した範囲では限られていました。実績が非公開の会社に発注する場合は、契約前に類似業種・類似チャネルでの支援実績があるかを個別に問い合わせて確認してください。

掲載している実績・料金・契約条件は2026年9月4日時点の各社公式サイトの公開情報に基づく確認結果です。料金・実績・契約条件は変更される場合があるため、契約前に必ず各社へ直接ご確認ください。

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