営業コンサルティング会社は、助言(戦略設計・研修)までを提供する「助言専業型」と、施策の実行局面まで伴走する「助言+実行支援型」の2タイプに大きく分かれます。 BtoBマーケティング・法人営業のコンサルティングを手がける株式会社才流、「予材管理」メソッドで知られる株式会社アタックス・セールス・アソシエイツの2社に、実行(アポ獲得)そのものを代行するクイックセールスを加えて公開情報ベースで比較します。なお、後述するクイックセールスは当社(紅JAPAN株式会社)が運営する営業代行サービスです。
この記事では各社を支援範囲(助言専業型/助言+実行支援型)・料金体系・成果地点・初期費用・最低契約期間の軸で整理します。営業コンサルと営業代行という2つの業態そのものの違いは営業コンサルと営業代行の比較——助言と実行どちらを買うかで解説済みのため、本記事では「営業コンサルティング会社」を名乗る会社同士を比較し、同じコンサルでも支援範囲がどう違うかを見ていきます。
用語整理:営業コンサルティング会社の2つの型
「営業コンサルティング」は会社によって提供範囲の定義が異なりますが、公式サイトを比較すると次の2つの型に分かれます。
- 助言専業型——営業戦略の設計、トークスクリプトやKPIの設計、営業人材の研修・育成が中心で、架電・商談といった実行そのものは自社が担う前提
- 助言+実行支援型——戦略設計にとどまらず、施策を実行する局面(体制構築・運用の定着など)まで一気通貫で伴走する。ただし架電・商談を代行する「営業代行」とは異なり、実行を担うのはあくまで自社であることが多い
どちらの型でも、架電やフォーム営業そのものを外部が代わりに行う「営業代行」とは業務範囲が異なります。契約前に「どこまでが助言で、どこからが実行支援なのか」を確認することが欠かせません。
比較表
| 会社名 | 型(支援範囲) | 料金体系・成果地点 | 初期費用・最低契約期間 | 実績・規模 |
|---|---|---|---|---|
| クイックセールス(紅JAPAN) | 実行代行型。戦略設計は業務範囲に含まず、アポ獲得という実行そのものを担う | 完全成果報酬型。承認アポ1件20,000円〜 | 初期費用・月額固定費0円。1ヶ月ごと自動更新で長期の縛りなし | プロ営業20名以上の体制 |
| 株式会社才流 | 助言+実行支援型。BtoBマーケティング・法人営業・新規事業開発のコンサルティングが事業内容。「戦略立案から施策実行、営業人材の育成、体制構築までを一気通貫で伴走」と明記 | 料金体系は公式サイトに明記なし(個別見積もり) | 公式サイトに明記なし | 2016年7月8日設立、資本金1,250万円、従業員35名(確認日時点)。クライアント260社以上・プロジェクト400件以上 |
| 株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ | 助言専業型。「予材管理トレーニングプログラム」等の研修・コンサルティングが中心。架電・商談を代行する実行支援は提供していない | 料金体系は公式サイトに明記なし(個別見積もり) | 公式サイトに明記なし | アタックスグループの一員。グループは1946年創業・1981年10月株式会社化、グループ資本金3億5,800万円。同社単体の設立年・資本金は公式サイトに明記なし |
※「明記なし」は、2026年10月22日時点で各社公式サイトを確認した結果、該当情報の具体的な記載が見当たらなかったことを意味します。詳細は各社への問い合わせが必要です。
各社の特徴
クイックセールス(紅JAPAN)——戦略設計は含まず、実行(アポ獲得)に特化
クイックセールスは当社(紅JAPAN株式会社)が運営する営業代行サービスです。 フォーム・架電によるアポ獲得を完全成果報酬型で代行し、承認アポ1件20,000円〜、初期費用・月額固定費0円、1ヶ月ごとの自動更新で長期の縛りがありません。本記事で比較する2社のような戦略設計・研修は業務範囲に含まず、すでにある(あるいは別途コンサルで固めた)方針に沿って実行の母数をつくる役割に特化しています。コンサルティングで設計した施策を、固定費なく実働に移したい場合の選択肢になります。
株式会社才流——BtoBマーケ・セールスの戦略設計から施策実行まで一気通貫
2016年7月8日設立、資本金1,250万円、代表取締役社長は栗原康太氏です。会社概要の事業内容には「ビジネスコンサルティング、会員制研究会」と明記されています。公式サイトでは「BtoBマーケティング&セールス」「新規事業開発」をコンサルティング領域として掲げ、サービス詳細ページには「戦略立案から施策実行、営業人材の育成、体制構築までを一気通貫で伴走」「『戦略だけ』『施策だけ』にとどまらず、現場の実行までを支援する」と明記されています。確認日時点でクライアント260社以上・プロジェクト400件以上の実績があるとされています。ただし、ここでの「実行支援」は施策の運用・定着までの伴走を指すもので、架電や商談そのものを代行する営業代行とは異なります。料金体系は公式サイトに具体的な記載がなく、個別見積もりが前提です。
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ——「予材管理」メソッドに基づく研修・コンサルティング
経営コンサルティング会社アタックスグループの一員で、代表取締役会長は横山信弘氏、代表取締役社長は桑原賢一氏です。グループ自体は1946年の計理士事務所を源流とし、1981年10月に株式会社化、グループ資本金は3億5,800万円ですが、アタックス・セールス・アソシエイツ単体の設立年・資本金は公式サイトに明記がなく確認できませんでした。公式サイトで確認できるサービスは「予材管理トレーニングプログラム」「営業ベーシックスキルプログラム」「KPIマネジメント研修」「絶対達成インバスケット研修」などで、いずれも研修・コンサルティングであり、架電や商談そのものを代行する実行支援は提供していません。目標を「絶対達成」させるための思考法・仕組み(予材管理)を社内に定着させることに重点を置いた、助言専業型の会社です。料金は公式サイトに記載がなく、要問い合わせです。
選び方:支援範囲のどちらを求めているかで候補が変わる
比較表の2社は、同じ「営業コンサルティング会社」でも支援範囲が異なります。
- 助言専業型(アタックス・セールス・アソシエイツ)——研修・コンサルティングで思考法や仕組みを社内に定着させるのが主軸。実行そのものは自社が担う前提で、実行リソースがすでにある企業に向く
- 助言+実行支援型(才流)——戦略設計から施策の実行局面まで伴走するが、実行支援は運用・定着の支援を指し、架電・商談の代行ではない。設計から実装まで一気通貫で頼みたい企業に向く
いずれの型でも、架電・フォーム営業といったアプローチそのものを外部が代わりに行うわけではありません。コンサルで設計した方針を実際に動かす人手が社内に足りない場合は、営業代行への発注が別途必要になります。この切り分けは営業コンサルと営業代行の比較——助言と実行どちらを買うかで詳しく解説しています。
発注前チェックリスト:営業コンサルティング会社の見積もりで確認すべき4点
「営業コンサルティング」は会社によって提供範囲が異なるため、見積もり段階で次の4点を確認しておくと、導入後の「想定と違った」を防げます。
- 支援範囲の確認——助言(戦略設計・研修)までか、施策の実行局面(運用・定着支援)まで含むかを契約書レベルで確認する
- 実行の担い手——設計した施策を実際に動かす(架電・商談を行う)のは自社か、別途外部に依頼する必要があるかを確認する
- 成果物の定義——「研修の実施」「戦略ドキュメントの納品」「KPIの到達」など、何が完了をもって成果とされるかが書面で明文化されているか
- 料金の確認方法——公式サイトに料金の記載がない会社が多いため、個別見積もりの際に料金体系(月額顧問料・プロジェクト固定など)と契約期間を必ず確認する
この4点のうち支援範囲があいまいな会社は、「設計だけ受け取ったが動かす手がない」という導入後のギャップにつながりやすい傾向があります。
まとめ
- 営業コンサルティング会社は「助言専業型」と「助言+実行支援型」の2タイプに分かれる
- アタックス・セールス・アソシエイツは研修・コンサルティング中心の助言専業型、才流は戦略設計から施策実行・体制構築まで伴走する助言+実行支援型
- いずれも架電・商談そのものを代行する営業代行とは業務範囲が異なり、料金は両社とも公式サイトに具体的な記載がなく個別見積もりが前提
- 設計した方針を動かす実行リソースが社内に足りない場合は、営業代行への発注を別途検討する必要がある
- まず自社が「助言だけでよいのか」「実行局面の伴走まで必要か」を整理し、そのうえで各社に見積もりを取ると選びやすい
よくある質問
営業コンサルティング会社の料金はいくらくらいですか?
本記事で比較した才流、アタックス・セールス・アソシエイツともに、公式サイトに具体的な料金表の記載はなく、個別見積もりが前提です。コンサルティングは月額顧問料やプロジェクト単位の固定報酬が一般的な料金形態ですが、支援範囲(助言のみか実行支援まで含むか)によって金額は変わるため、見積もり時に支援範囲とセットで確認することをおすすめします。
営業コンサルティング会社と営業代行会社は何が違いますか?
営業コンサルティング会社が売るのは戦略・研修・仕組みという「助言」で、実際に架電・商談を行うのは原則として自社です。対して営業代行は、リスト作成・テレアポ・フォーム営業といった実行そのものを外部が担います。本記事で比較した才流のように「実行支援」をうたう会社でも、それは施策の運用・定着の伴走を指し、架電・商談の代行ではない点に注意が必要です。詳しくは営業コンサルと営業代行の比較——助言と実行どちらを買うかで解説しています。
助言専業型と助言+実行支援型はどちらを選ぶべきですか?
自社に実行を担う人員・体制が十分にあるかで判断します。研修やコンサルで設計された方針を自社で問題なく動かせるなら助言専業型で十分です。設計から施策の運用・定着まで一緒に進めてほしい場合は助言+実行支援型が候補になります。いずれの型でも架電・商談そのものを代行するわけではないため、実行の人手自体が不足している場合は、別途営業代行への発注も検討する必要があります。
掲載情報は2026年10月22日時点の各社公式サイトの公開情報に基づく確認結果です。料金・契約条件は変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。
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