紅JAPAN株式会社

Column

休眠リード・失注案件の掘り起こし方法——再アプローチの手順とトーク設計

**失注から6ヶ月〜1年経過したリードは、担当者の異動や予算状況の変化などで状況が変わっている可能性が高く、新規開拓よりも低コストで商談化できます。**すでに接点があり自社を認知しているため、ゼロからの新規開拓と比べてアプローチのハードルが低いのが理由です。

休眠リードが放置される理由

多くの企業で、失注・休眠リードはCRMやリスト上に残ったまま放置されています。理由は主に3つです。

  • 新規リード獲得のほうが優先度が高く見え、後回しになる
  • 「一度断られた相手にまた連絡するのは気まずい」という心理的抵抗
  • そもそも失注理由や検討状況が記録されておらず、どこから手をつけていいか分からない

しかし失注リードは、商談化までの初期接触(自社の説明・信頼関係構築)がすでに済んでいる状態です。この資産を使わずに新規開拓だけを続けるのは非効率です。

掘り起こしの手順

1. リストの棚卸し

CRMや案件管理表から、過去の失注・休眠案件を洗い出します。この時点で「失注理由」「検討していた時期」「決裁者情報」が記録されているかを確認します。記録が薄い案件は優先度を下げても構いません。

2. 優先順位付け

すべてのリードに同じ熱量でアプローチするのは非効率です。以下のような基準で優先順位をつけます。

優先度基準
失注理由が「時期尚早」「予算未確保」など状況変化で解消され得るもの
失注から6ヶ月〜1年程度経過している(判断が古すぎず、状況変化が期待できる)
失注理由が「他社導入決定」だが、契約更新時期が近づいていると推測できるもの
「機能・要件が根本的に合わない」など構造的な理由での失注

3. 再接触トークの設計

再接触の成否は、最初の一言で決まると言っても過言ではありません。

4. 実行(架電・メール)

設計したトークに基づき、リストの優先度順に接触します。1回の接触で反応がなくても、時期を変えて複数回接触することで反応率が上がるケースもあります。

5. 結果の分類

接触結果を「商談化」「再度時期を改めて連絡」「対象外(今後アプローチ不要)」に分類し、次回以降のアプローチ計画に反映します。ここで分類を怠ると、また同じリストが塩漬けになります。

再接触トークの考え方

「その後いかがですか」はNG

漠然とした声かけは、相手に「何を答えればいいか分からない」という負担を与え、会話が続きません。相手の記憶にも残りにくく、反応率が上がらない典型的な失敗パターンです。

状況変化を起点にする

有効なのは、相手側または市場側の状況変化を具体的な切り口にすることです。

  • 「前回ご検討いただいた際から半年ほど経ちましたが、その後体制面で変化はございましたか」
  • 「当時ご検討いただいていた課題について、その後何か動きはございましたか」
  • 業界動向や法改正など、外部環境の変化を切り口にする

いずれも「変化があったかもしれない」という前提で問いかけることで、相手が状況を話しやすくなります。

前回のやり取りを踏まえていることを示す

失注理由や検討していた内容に触れることで、「以前の話をきちんと覚えている」という印象を与えられます。テンプレート的な一斉送信ではなく、個別の文脈を踏まえた再接触であることが重要です。

まとめ

休眠リード・失注案件は、①棚卸し②優先順位付け③再接触トーク設計④実行⑤分類、という手順で掘り起こすことで、新規開拓よりも低コストで商談化を狙える資産です。「その後いかがですか」のような漠然とした声かけを避け、状況変化を起点にした具体的な問いかけを設計することが再接触成功の鍵になります。

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